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有限会社オフィス山本
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多様性 万歳

今年も、コロナで開け、コロナで閉じようとしています。ワクチンは打つべきか否か、これも色々取り沙汰されましたが、何事につけても、答えは一つ、正解は一つと言った頑なな態度に対しては、何やら少し怖いものを感じます。私は、コロナのワクチンは受けましたが、呆れる方もいらっしゃるかもしれませんがインフルエンザのワクチンを受けたことはありません。いろんな考え、いろんな人が受け入れてもらえる社会は、とどのつまり、自分が受け入れてもらえる社会なんですよね。

今夏、パラリンピックを見ていろんな人が一緒にこの地球上に生きていることの実感を改めて強くしました。閉会式の舞台の上で活躍した西川梧平さんは過去に、リンカーンセンターやカーネギーホールで演奏したこともある、ニューヨークを起点に活躍するピアニストでした。が、6、7年前にジアニストを発症、指がうごかなくなりピアノが弾けなくなりました。リハビリの末、奇跡的に復活し朝日テレビの「徹子の部屋」で、「7本も動く(3本は固まっていて動きません)」指を使ってパラリンピックの閉会式で弾いたと同じ曲”What a Wonderful World”をテレビで生演奏をしてくれました。「7本しか動かないではなく、7本も動く」と表現していたのに感動しました。彼の話には、説得力がありました。前向きに向き合う人の人生の力強さを感じさせられました。

ところで先日、中国人の留学生の一人が初めて授業を欠席、その後メールをくれました。その中身には驚き心配にもなりました。数週間前に脳梗塞を発症したということだったのです。彼からの2度目のメールには、授業は最後まで続ける意思があること、また半身不随になって頭がまだ朦朧としているがある程度良くなったら授業に戻ること、さらには多くの人の助けや愛をいただいている現状に感謝を感じていること、などが書かれていました。このような悲劇に襲われてまだ間も無いにもかかわらず、真っ直ぐにそして前向きに強く向き合う学生に驚き、感動し、かつ頭が下がる想いがしました。そして、私も彼のメールで温かいものをいただいたような気がします。早く元気に授業へ戻ってきてくれることを祈っています。

そこで、多様性に対してお勧めしたい動画があります。それは、日系アメリカ人の車椅子ダンサー、Marisa Hamamotoさんの動画です。リンクは以下です。
https://vimeo.com/556996907/697867f1fc
)彼女は日本語も流暢で日本語でのサイトもあります。彼女自身は、車椅子の利用者ではありませんが、車椅子のダンサーと一緒に踊る様は素敵で美しい。ハワイで生まれた日系人が故に周りから疎まれ、弾かれ続けてきた、その彼女の語りも説得力があります。Google社や Facebook社でも彼女を取り上げているほどです。Marisaの日本語のサイトで自分を次のように紹介しています。『、、、文化の壁を越え、協調性と信頼関係を育成する言葉なき言語「ダンス」が生み出す魔法を世に広めること、「インクルージョン(inclusion)」を伝えることを使命に、、、。』誰をも排除せず全ての存在を受け入れる「包括(inclusion)」です。

穏やかな年末年始をお迎えくださることを、心よりお祈り申し上げます。そして、皆様の新しい一年が喜びと笑顔で輝いたものになりますように!